PMS(生理前症候群)
女性特有の PMS(生理前症候群)とは?
PMSとは女性特有の症状で、生理開始の3~14日前『黄体期』からココロや身体に起こる不快な症状のことです。女性の8~9割が何らかの症状を経験し、悩まされているといわれます。
当院を受診される患者さんの中にも多くみられる症状です。 腰痛や頭痛でいらっしゃる方でも、詳しく検査をしていくとPMSと関連しているケースはかなりの頻度でみられます。
PMSといってもさまざまな原因が絡み合って発症しています。色々と試しているのになかなか改善しない場合には、身体からのアプローチはとても効果的です。
PMSでよくある症状
- 頭痛
- 腰痛
- 腹痛
- 浮腫(むくみ)
- 乳房痛
- イライラする
- 憂鬱
- だるい
- 攻撃的になる
その他、200種類以上の関連症状があるといわれます。
PMSの原因
1 女性ホルモンのアンバランス
2 低血糖
3 脳内ホルモン「セロトニン」の不足
1、女性ホルモンアンバランス
女性の月経周期と子宮内膜周期をコントロールしているエストロゲンとプロゲステロンという性ホルモンのバランスの乱れがさまざまな症状を引き起こすします。
2つのホルモンは脳によりコントロールされ、お互いがバランスを保っていますが何らかの原因により、どちらかのホルモンが増えすぎたり、少なすぎたりすると問題を生じます。
2、低血糖
生理前に起こりやすく、特に生理前に食欲が増えたり、甘いものをほっする人は注意が必要です。比較的若い年代に多く見られるタイプです。
精製糖、炭水化物の取りすぎによる血糖値の急上昇の反動で急激な低血糖「反応性低血糖」がおこり、その結果さまざまな器官に負担がかかり症状を起こします。
3、脳内ホルモン「セロトニン」の不足
女性ホルモンが乱れると体内の銅と亜鉛のバランスが崩れ、亜鉛が低下します。亜鉛不足の結果「セロトニン」「ドーパミン」の合成が低下し、うつ症状をひこ起こすとされてます。
低血糖、ストレスにより副腎から「アドレナリン」「コルチソール」が大量に分泌されても、同じように「セロトニン」「ドーパミン」の低下が起こります。
エストロゲンとプロゲステロンについて
エストロゲンとは?
- 卵巣で作られる女性ホルモン
- 乳房、性器、皮下脂肪の発達(女性らしさ)
- 卵子を育てる
- 子宮内膜の増殖
- お肌の新陳代謝促進
- タンパク質、脂質の代謝
プロゲステロンとは?
- 黄体で作られる女性ホルモン
- 子宮内膜を栄養し着床しやすくする
- 体温を上げる
- 抗うつ作用
- 甲状腺ホルモンのサポート
- 血糖値コントロール
- 亜鉛、銅のバランス
- 妊娠の維持
- 排卵抑制
- 電解質のバランス
- タンパク質の異化
- 骨の強化
女性ホルモンはコレステロールから合成され、肝臓で代謝され胆汁に排泄されます。その後、尿と便により体外へと出ていきます。このことから、肝機能低下や便秘がPMSと密接に関係していることがうかがえます。
女性ホルモンの分泌量に影響する因子
最近の傾向として、「エストロゲン過多ープロゲステロン減少タイプ」が増えてきているようです。
エストロゲンの材料がプロゲステロンですから、エストロゲンが増えるとプロゲステロンは減少します。ハッピーホルモンと呼ばれているプロゲステロンには副作用も認められていません。妊娠中PMSがなくなることからエストロゲンを増えすぎないようにし、プロゲステロンを増加させることで改善がみこまれます。
エストロゲン増加因子として
□心理的ストレス
□物理的ストレス
□環境ホルモン(食品添加物、農薬、プラスチック、界面活性剤、殺虫剤、など)
□エストロゲン補充療法
□ピルの長期使用
□重金属(鉛、水銀、カドミウムなど)
□喫煙、飲酒、カフェイン
□動物性脂肪、乳製品
□エストロゲン作用のある食物
女性ホルモンに影響する因子はエストロゲンを増加させるものがほとんどです。
PMS改善のために必要なこと
まずは婦人科にて重大な疾患がないかどうかを検査しましょう。問題がなければ以下の方法がお役にたつと思います。
- 食生活の改善
- 環境毒素を避ける
- オステオパシーなどの代替療法
- デトックス
- メンタルケア
- 適度な運動
PMSに効果的なオステオパシー!7つの施術ポイント
1、骨盤内臓器をフリーに
卵巣、子宮は4つの支持組織によって骨盤内に固定されています。「恥骨膀胱靭帯」「膀胱頚横靭帯」「子宮円策」「仙骨子宮靭帯」に支えられ、全体を子宮広間膜という膜組織で包まれます。
入れ物としての骨盤「左右腸骨、仙骨」が左右対称に自由の動ける必要があります。
骨盤内で4つの靭帯に緊張がない状態、生殖器を包む組織の制限がない状態を作ってあげれば動脈、静脈がスムーズに流れ栄養、老廃物の循環がよくなります。
生殖器系をコントロールしている神経は3番腰椎と関係するため、椎間関節の動きにも注目します。
2、下垂した消化管の動きを改善
内臓が下方に落ち込んでくると、ダグラス窩(膀胱、子宮、直腸と小腸との隙間)と消化管のスペースが狭くなるります。
このような状態では、消化管も正常に機能しなくなり、PMSの天敵である便秘になりやすく毒素や女性ホルモンの代謝産物を体外に排泄することが難しくなります。
脳内ホルモン「セロトニン」の材料である「トリプトファン」そのほとんど小腸で産生されるので、小腸の機能も大切になります。
3、急激な血糖値変化で疲弊した膵臓のサポート
大量のインシュリン産生に追われる膵臓は、常ににオーバーワークを強いられています。過剰に使い続ければやがて機能低下にいたります。もちろん糖質を控えることが一番ですが、神経や動脈を背骨を介してアプローチしていきます。
4、ストレスによる副腎疲労症候群への対処
ストレスにさらされると、副腎ではストレスホルモンである「コルチゾール」「アドレナリン」「アルドステロン」を分泌し臨戦態勢になります。一時的であれば正常な反応でですが、長期間のストレスにさらされれば副腎も疲労してしまいます。
女性ホルモンのプロゲステロンが副腎ホルモンの材料となり使われてしまえば、プロゲステロンの量が低下してしまいPMSを悪化させる可能性がありま。
5、肝臓の解毒をサポート
ホルモンの代謝をつかさどる人体最大の実質臓器である肝臓は、上には横隔膜、下には結腸、腎臓、十二指腸、胃と繋がりがあります。周りの臓器に対して肝臓が自由に動ける必要があり、かつ肝臓自体も正常に機能できるようにすることが大切です。
肝機能低下により女性ホルモンの代謝が低下してしまうと、体内のエストロゲン濃度は高くなりPMS悪化につながります。
6、甲状腺機能低下は妊娠、生理に影響
甲状腺はのどの前にある身体の代謝にかかわる器官です。大きさの割に血流量を必要とするため、首の筋、筋膜などの緊張による動脈の圧迫で影響を受けてしまいます。
女性ホルモンは甲状腺ホルモンのサポートもになっているので甲状腺の正常な機能が必要です。
7、視床下部、下垂体が内分泌系の最高司令官
視床下部、下垂体は内頚動脈、椎骨動脈の栄養を受けているので各動脈のとルート上で圧迫される可能性があります。頸椎、頸動脈鞘、後頭骨大口、側頭骨錐体部(頸動脈裂孔)などは制限のない状態であるべきです。
脳下垂体は蝶形骨のトルコ鞍にはまっていて、蝶形骨と後頭骨の結合部のポンプ運動の影響を受けます。最も重要といっても過言ではない蝶形後頭底結合の可動化は全身へ良い影響を与えます。
オステオパシーでは、頭蓋骨に働きかけることによってこれらのルートの正常化を図ります。
アロマやサプリメントを使用してホルモンバランス、解毒のサポート
アロマオイル
- クラリー・セージ
- タイム
- ローズオイル
- フランキンセンス
- ゼラニウム
- サンダルウッド
- サイプレス
- ジュ二パー
- ローズマリー
サプリメント
- カルシウム、マグネシウム
- ビタミンB群(特にB6)
- ビタミンE
- 亜鉛
- オメガ3
- トリプトファン
ストレス反応を加速させる心理的問題
恐れ、不安恐怖症、トラウマ、PTSD、ライフクライシスなどの心理ストレスは、身体のホルモンバランスに影響します。起こった出来事が変わることはありませんが、それによって身体に受けた影響は学習によって変えることができます。
自分で出来るPMS対策
PMS改善のための食事
1.甘いものを避ける(砂糖、炭水化物)
2.乳製品を避ける
3.新鮮な野菜を多めにとる(食物繊維、ビタミン、ミネラル)
4.良質な脂質の摂取(オメガ3)
5.ヘム鉄の摂取(良質な赤身の肉、レバー、豚モモ肉など)
6.トランス脂肪酸を避ける
PMS改善のために避けるべきもの
1.食器、調理器具にプラスチックは使用しない
2.ペットボトルを避ける
3.洗剤、シャンプーは界面活性剤やパラベンの含まれないものに変える
4.殺虫剤、虫よけを使用しない
5.化学繊維を避ける
6.酒、たばこ、カフェイン
適度な運動で快適な毎日を
ハードなトレーニングをする必要はないですが、ウォーキングなどの有酸素運動
セロトニンコントロールのために朝日を浴びたり、逆立ち(寝起きや入浴後は避ける)
笑顔は万能治療薬
脳の側坐核を発火させましょう。脳はつくり笑いとほんとの笑いを識別できないので意図的な笑顔でも構いません。人は楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのだという学者もいます。笑顔によって得られる生理作用をふるに活用しましょう。
まとめ
病院などの医療機関においては副腎疲労症候群の認知度が低いせいか、不定愁訴に長年悩ませられている方が多くいらっしゃいます。症状を抑える投薬などはあくまで対症療法にしかならず、根本的な解決は難しいです。
その症状の原因は何から来ているのか?何をすれば根本的に解決していけるか?
ここを追求していけば解決方法が見つかるはずです。
様々な症状でお悩みの方、今ある症状を根本的に解消したい方は、那覇市首里オステオパシー・整骨院『ONE DROP』にご相談ください。
オステオパシーによる3つのメリット
1、身体の歪みを原因から矯正できる
2、血液、リンパが滞りなく代謝が改善
3、自律神経のバランスが良くなる
結果
自然治癒力が最大限に働き、痛みや不調から解放されます
那覇市首里ONEDROPでは、あくまで『治す』のではなく『治る』ように全身を調整します。
\当院が他の整体・整骨院とは違う/
6つの理由
1、原因から施術するので効果を実感できる
当院では、その場しのぎの施術は致しません。
痛みの原因の多くは、痛みのある場所とは限りません。
一見関係のなさそうなところに原因が隠れていることのほうが多いのです。
ですから、痛い所に電気をかけたり、マッサージをしても何も変わらないのです。
ONE DEOPでは、痛みやしびれを起こしている原因を解消することを目的としているため、対処療法よりも効果を実感してい頂けます。
2、全身が施術対象
身体を歪ませる原因は、筋肉だけではありません。
全身の組織を施術できる技術が当院の強みです。
筋肉、骨、関節以外に内臓、神経、血管にも働きかけることが出来るため、幅広い症状に対処できるのです。
3、心と身体を同時に扱うことで自然治癒力を引き出します
当院では、心と身体は1つと捉えています。
心と身体は相互に影響しあっており、別々に考えること自体がおかしいのですが、現状はどちらかがないがしろにされています。
心身は同時に扱ったときに大きな変化をもたらします。
身体から心理的側面に働きかけることで自然治癒力を最大限に引き出します。
4、施術は国家資格保持者である院長がおこないます
当院では、アルバイトや経験の少ない術者が施術を行うことはありません。
柔道整復師という国家資格をもつ臨床14年以上の院長が、検査から施術まで責任をもって担当いたします。
院長は、現在も毎月の研修に参加し、最高の技術を提供できるよう努力を欠かしません。
5、充実したアフターフォロー
施術が終わったらおしまいではなく、患者さんが日常生活でも取り組める栄養療法やエクササイズの提案をいたします。
当院の提供する栄養療法は、その人の体質を大事にします。
ある人には効果があっても、ある人には合わない栄養素はいくらでもあります、
メディアに踊らされることなく、患者さんの反応をもとに必要、不必要を判断することで効率の良く改善していただきます。
6、人と人とのコミュニケーションを大切にします
施術とは、信頼関係がなければ成立しません。
治癒力とは不思議なもので、術者に対する信頼の度合いに比例するのです。
ですから、人と人とのコミュニケーション自体が施術になりえると考えています。
縁あって当院にお越しの方とは、誠意をもって親身に対応します。
どんなことでも構いません。気兼ねなくご相談いただけたら幸いです。
最後に
私自身オステオパシーに救われた一人としてオステオパシーの有効性を信じています。
どんな症状でも良くなると言いたいわけではなく、身体は勝手に治るように出来ていることを知ってほしいのです。
『痛みやしびれを解消して、自分らしい人生を取り戻したい!』
そんなあなたなら、今を変えることが出来るでしょう。
きっとよくなって、楽しい生活が待っています。
痛みやしびれを解消して『自分らしく生きたい』かたは、お気軽にご相談ください。
あなたのが来院を、心よりお待ちしております。
那覇市首里オステオパシー・整骨院
ONE DROP
院長 田神 周一郎
那覇市首里Onedrop整骨院
ONEDROP
Okinawa Osteopathy
〒903-0825 沖縄県那覇市山川町1-93-1コーポ平良501
受付時間/9:30~19:30
定休日/日曜・木曜